An Ultimaker printer prints a L’Oréal prototype-1

美しさに革命を:3Dプリンティングで将来に備えるL'Oréal社

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小売業界では、消費者の期待と購買傾向が急速に変わりつつあります。

「この3年間で、消費者は過去30年間の変化よりも大きく変化しました」とL'Oréal社のパッケージおよび開発担当デジタルマネージャーであるAnne Debauge氏は語ります。「現代の消費者は、いつでもどこからでも、あらゆる商品を手に入れたいと考えています」

成功の鍵は適応力

このような変化の結果、他社の一歩先を行くためには、適応力、先見性、革新性を高めなければならなくなりました。L’Oréal社がデジタルトランスフォーメーションプログラムを立ち上げたのはそのためです。

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このプログラムの最優先事項は、消費者の望みに直接応えること、つまり市場投入までの期間を短縮することです。

そのためには、水面下の革新が必要でした。そしてそれは、3Dプリンターを活用することで実現できるものでした。L'Oréal社は、この技術をパッケージの射出成形の開発に使用することで、アイデア出しから物理的なプロトタイプの作成までをわずか1~2日で完了させることができました。従来の製造方法では6か月かかっていたため、大幅な時間短縮となります。L'Oréal社のブログ記事によると、同社は2017年に3Dプリンティングを使用して14,000個のパッケージのプロトタイプを作成しました。

L'Oreal packaging prototype
L’Oréal社では、3Dプリンターを使用して、さまざまな製品のパッケージのプロトタイプを作成している

また、L'Oréal社では、製品の品質を管理するためのツール(ラベルを正しい位置に配置するための治具など)や、パッケージ工場のスペアパーツの作成にも3Dプリンターを活用しています。

「新しいパッケージ形式の場合、瓶の輸送用のキャブを取り付けるためのスペアパーツの形式を作成するために、最大で15週間の遅延が生じます」とDebauge氏は語ります。「3Dプリンティングを使えば社内でプリントできますので、迅速に生産を開始できます」

小さく始めて大規模化を目指す

2018年12月現在、L’Oréal社には27台の3Dプリンターがあり、米国、アジア、ヨーロッパのパッケージチームが使用しています。しかし、L’Oréal社では、Ultimaker 2 Goの導入を皮切りに、段階的に変革を進めてきました。これにより、エンジニアは技術への理解を深めることができたほか、規模を拡大することで、収益やビジネスプラクティスを向上できることを関係者に納得させることができました。その後、同社は3Dラボを設立し、Ultimaker 3 3Dプリンター4台の体制にアップグレードしました。

さらに、同社はUltimaker S5をテストする機会を得ました。

「Ultimaker S5は非常に優れています。素晴らしい成果が得られました」とDebauge氏は語ります。「材料の選択肢が増えたほか、部品の再現性も向上しました。ビルドプレートのサイズが大きくなったため、より多くのプリント部品を同時に管理できます」

将来の計画

将来に関しては、L’Oréal社は壮大な計画を描いています。将来的な大量生産はもちろん、少ロット生産にも対応できるため、たとえばL’Oréal社の子会社であるLancôme社のLe Teint Particulier(個人の肌の色に合わせて店頭で調合するファンデーション)のような、個々の顧客に合わせた製品の製造にも向いています。同社の最大の目標は、セルフケア業界に革命を起こすことです。

「私たちは美容テック企業に変わりたいと考えています」とDebauge氏は言います。「3Dプリンティングを活用して、新しい美の体験をすべての消費者に提供します」

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