TLM技術によって、Schubertは将来を見据えた高性能な包装機ソリューションを顧客に提供することができています。それらのソリューションは信頼性に優れ、操作が簡単で、フォーマット変換の面で柔軟性を備えています。こうした機械は、食品、飲料、医薬品、化粧品、技術製品など、あらゆる分野や産業のさまざまな種類の製品を箱、トレイ、大型容器、またはフローラップバッグに詰めるために使用されます。
Schubert:オンデマンド製造向けのデジタルウェアハウス
Gerhard Schubert GmbH は、トップローディング式包装機(TLM)の世界的なマーケットリーダーです。ロボットを活用した同社のデジタル包装機において、Schubertはシンプルな仕組み、インテリジェントな制御技術、高度なモジュール方式を融合させています。これらはすべて、50年以上ものイノベーションを通じて開発されました。そして現在、3Dプリンティングと「デジタルウェアハウス」によって、このソリューションはさらに優れたものへと変化を遂げています。
多数の中小規模、家族経営の企業に加えて、広く知られているFerrero、Nestlé、Unilever、Rocheなどのブランドも、Schubertの自動化ソリューションを活用しています。1966年に設立され、ドイツのクライルスハイムに拠点を置くこの企業は、現在は2代目に引き継がれ、1,300人以上の従業員を抱えています。
あらゆる場面に対応できる包装ライン
Schubertのサービスが特別とされる理由は、包装機用の新しいツールの作成です。それらのツールによって、機械ではさまざまな製品を扱うことができます。たとえば、新しいツールを利用すれば、イースター用のウサギ型チョコレートを包装する機械で、クリスマスシーズン中にはサンタクロース型のチョコレートを包装することができます。クライアントが新製品を生産しようとしている場合は、その製品をSchubertに送れば、機械が製品に対応するために必要な適切なツールとプログラミングを同社で開発します。
Schubertは3Dプリンティング技術を使用することで、従来の製造方法と比較して、より高い設計の自由度とより高い次元での対応の柔軟性を獲得しました。
たとえば、かつては200個以上の部品で構成されていたツールが1回のプリントで作成でき、重量と組み立て時間の削減が実現しました。
3Dプリンティングによって、Schubertではサイクルタイムも大幅に短縮できています。これまでの生産方法と比較した場合、サイクルあたりのリードタイムが数週間から数時間に削減され、多大なコスト削減につながっています。
デジタルウェアハウスを作成する
同社の3Dプリント部品は大成功をもたらしていますが、部品をクライアントに送る際はかなり時間がかかります。Schubertはこれを解決するために、Ultimaker 3Dプリンターを保有している企業であれば、オンデマンドで社内でプリントできる3Dプリンティングソリューションを、さまざまなツール向けに提供しています。クライアントは新しいツールや部品が必要になると、デジタルウェアハウスのような機能を提供するオンラインのライブラリを閲覧して、必要なものを即座にプリントできます。
これはSchubertのクライアントにとっては多大なメリットです。新しい部品のリードタイムが大幅に削減されることに加えて、スペア部品の保管場所として余分なスペースを確保しておく必要がなくなります。
認定済みプリントジョブと顧客の満足度
各社で自社の部品を3Dプリントしてもらうために、Schubertは一定水準の品質を保証し、クライアントが自社で完成させた成果物について常に満足できるようにする必要があります。これを実現する方法は、スライス前の3Dモデルではなく、すべての設定と環境設定を組み込んだ状態のプリントジョブを共有することです。しかし、Schubertがこの方法の効果を発揮させるには、使いやすく、(プリントを繰り返し実施する際の)再現性に優れた高品質の3Dプリンターを使用する必要があります。
それを実現しているのが、Ultimakerのプリンターです。Schubertでは、オンデマンドの3Dプリントに対応しているすべての部品を、Ultimaker 3Dプリンター向けに最適化しています。そして、部品が非常に大きい場合や、3Dプリンティングでは対応できない特定の材料要件がある場合など、3Dプリントができない部品については、引き続きその他のさまざまな製造技術を使用しています。
Schubertのエンジニアが求められた品質で部品を3Dプリントしたら、そのプリントジョブは認定済みとなり、クライアントのデジタルウェアハウスに格納されます。クライアントはファイルを選択するだけでよく、自社独自のニーズを満たす認定済みの部品を受け取れるという安心が得られます。
セキュリティを確保
クライアントと共有する対象に設計は含まれず、プリントジョブのみであっても、サイバーセキュリティが重要な課題であることに変わりはありません。漏洩が発生する恐れがなく、クライアントが正しいファイルを確実に受け取れる必要があります。そこで、Schubertの安全な暗号化ボックスであるGS.Gateを活用することになりました。同社とクライアントの双方のネットワーク内に置かれ、高質で安全な接続を確立しています。
生産性向上に3Dプリンティングをご検討ください
Schubertは、Ultimakerの技術を自社のワークフローに完全に組み込むことで、拡張性に優れたソリューションを実現し、短いサイクルタイムと低コストでより柔軟に顧客の要望に応えることができるようになりました。
御社のビジネスでUltimaker 3Dプリンターを使用して同様の結果が見込まれる場合は、今すぐお問い合わせください。